足場とび、鉄骨とび、重量とびと、主な作業別で呼ばれる場合や、町場鳶、野丁場鳶のように作業現場の種類によって呼ばれる場合があります。
足場とびとはその名の通り建設現場等で主に、他職が作業できるようにする足場を作るとびを言い、鉄骨とびとはこれもその名のとおり主にビル、マンション等の骨組みが鉄骨造の建築物の鉄骨を建てるとびを言い、重量とびとは主に設備機器等の重量物の運搬、据付を行うとびを言います。
また町場とは、主に住宅等の小規模現場で工務店等が直接仕事を請け負う現場を言い、野丁場とは工事を総合的に請け負うゼネコンが、専門工事業者、下請職人を調達して行う現場を言います。
その他のとび職についてや火消し、梯子乗り等の歴史について、ネットを検索すると色々出てきますので、興味のある方はどうぞ。
当社ではこのうち野丁場と呼ばれるゼネコンが施工するビル、マンション、工場、商業施設、スポーツ施設等の建設現場で、鉄骨工事、足場工事、 タワークレーン、工事用エレベーター等の組立解体工事を主に行うとび工事専門業者です。
建設現場の着工当初より仮囲いの施工等で乗り込み、また、竣工引渡の直前まで足場工事があることから、着工から竣工までほぼ常駐し、施工中も危険作業と言われる鉄骨建て方等の高所作業、他職が必要とする重量物等のクレーンでの揚重作業、他職が必要とする足場の架設を総合的に行うことから、現場の要と言われ中心的な存在です。
また大型現場等では、各種専門工事業者の職長で組織する職長会というものがありますが、職長会の会長という重責に指名されることも少なくなく、大変やりがいのある職業です。
まずは、一つ一つの仕事を覚え、自分自身で施工できることに喜びを感じ、その後作業班ごとの責任者である作業主任者を任せられ、人をまとめ責任を持つやりがいを感じ、ゆくゆくその作業班をすべてまとめる職長になると現場全体を取り仕切るやりがいを感じられる等、自分の成長を充分に感じられる職業でもあります。
当然それには自社の職人、元請け社員、他職の職長、職人との信頼関係を築くこと等の努力は大前提になりますが、壁に当たることはあっても、それを乗り越え建物が完成した時の達成感、喜びは格別なものがあります。
少し前まで3K(きつい、汚い、危険)と呼ばれる代表的な職種でしたが、日々の環境改善が行われているとともに、建設業全体での人材不足への対策、働き方改革等の政策により働きやすさは劇的に改善されています。
安全施設、ルールの充実により、危険作業と呼ばれる高所作業等でもそれほどの危険を感じず、小さなケガさえも減少しています。また社会保険制度の完全加入の促進、週休二日制に向けての取り組み等により、福利厚生、将来性面においても働きやすい環境が整ってきています。
将来性においては他業種と比べ小資本でも独立開業ができるメリットがあります。
当社では独立開業においても支援を行っております。